ペットの食事と仕事 豆知識
先日、ペットフード販売も行うペットサロン経営者が、こんな悩みをおっしゃっていました。
「うちの店は田舎だからか、添加物たっぷりのペットフードを気にせず使用しているお客様が多い。
うまくアドバイスをしていきたいけどご本人に問題意識がないので、なかなか難しい。」
ペット業界でお仕事をしている方で、同じようなお悩みを持つ方は多いと思います。
愛犬愛猫の食事に関心がない理由
愛犬愛猫の食事や健康に関心が低い方は、
◎現状、差し迫った問題がない
◎問題があっても気づいていない
というケースが多いと思います。
ただ、ペットフーディスト養成講座受講生の受講理由で多いのがこんなケース。
「以前、愛犬(愛猫)を病気で亡くした。その時はじめて食事の大切さに気付いたが生前に自分は何もできなかった。次の子のため、もしくは自分と同じように苦しむ人をサポートできるよう、知識が欲しい」
愛犬愛猫の健康を支える知識がなかったことを後悔する飼い主さまが非常に多いことを、当講座のスタッフも多々思い知らされてきました。
問題が起これば、いずれ気づくことになるのかと思います。でも、問題が起こって一番苦しむのは犬や猫たち。できれば起こる前にそれを予防したいですよね。
ペットの食事に問題意識がない方へのアプローチの工夫例
「食事を見直すきっかけ」をのがさない
【子犬期⇒成犬期】【成犬期⇒シニア期】
など、年齢に伴うフードの切り替えは
「どんなフードがいい?」
「食べなかったらどうする?」
など不安を感じる飼い主様は多いもの。
その時に相談してもらえるよう、日頃からフード相談対応ができることをしっかりアピールしておきましょう。
「楽しいこと」を紹介する
「健康によい、適切な食事」の発信は大切ですが、関心がない方の耳には届きにくいもの。
「飼い主様や、愛犬愛猫が楽しめること」として手作り食やトッピング、薬膳、おやつなどの情報提供ができたら、
スムーズに聞いてもらえるかもしれません。
「人」の情報も使って想像してもらう
飼い主さまが自分用にサプリメントを使っている場合、愛犬愛猫にも使う傾向が高いというデータがあります。
つまり「ご自身の体の悩み」が発生すると愛犬愛猫に置き換えて考えてもらえる可能性があるということ。
犬と猫の食事の知識の多くは人の研究から応用されたものが多いため、想像してもらいやすいように人の情報も時には発信していくと良いかもしれません。
お悩みを持つお客様からの「口コミ」を増やす
人が最も心を動かされるのは「家族や友人から聞く情報」です。
つまり、食事について本当に悩んでいる人にとことん寄り添って、問題を一緒に解決すれば、その人からの口コミが強力なものになります。
まずは、「今お悩みがある人」にしっかり向き合っていくことが、「お悩みがない人」にアプローチする近道になるかもしれません。
ペットフーディスト養成講座なら、犬と猫の【食事の知識】+【仕事に使える実践力】が身につきます。