ペットの食事と仕事 豆知識
こんにちは。講座事務局の日笠です。
人のダイエット方法として、糖質の多い食事を避ける「糖質制限」が流行していますね。
ですが…間違った方法で糖質制限をすると健康に害を与えてしまうこともあると懸念される意見もあります。
では、犬にとって糖質は必要な栄養素でしょうか?それとも、不要でしょうか?
例えば、グレインフリーのペットフードが人気ですが、グレイン(穀物)に含まれる糖質は、悪なのでしょうか?
【ポイント】
糖質は健康に欠かせない大切な栄養素の1つ。ただし、与えすぎは肥満の原因に。
どんな生き物でも、たとえ細菌でも、糖質を分解してエネルギーを得ています。
糖質は、直接摂取しない場合でも、良質なタンパク質を十分に食べていれば体内で作り出すことができます(糖新生)。特に犬や猫などの肉食動物(犬は雑食能力を併せもつ肉食)はそれが得意なため、糖質を多く摂取する必要はありません。
ただ、カロリーを充足させ、ある程度の糖質を摂るために、量に気をつけて与える必要があります。
つまり、糖質そのものは犬にとって悪いものではなく、与える量とタイミングをパートナー(愛犬)に合わせて調整する必要がある栄養素だということです。
↓ ↓ ↓
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
<例題>
朝早くに食事をして、日中はお留守番のパートナー。
夜遅くまで何も食べることができないという生活ですが、糖質を含む食べ物はいつ与えると良いでしょう?
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
≪解説≫
朝ごはんにはエネルギー源となる糖質を多めに与えて、夕食(夜食)後が寝るだけなら夜ごはんの糖質は控えてみましょう。
ペットフードなら、糖質が多めのドライフードと、糖質が少なめのウェットフードを使い分ける。
手作り食なら、朝は炊いたお米を与え、夜は、お米は与えない、または少しだけにするなどの工夫をするとよいでしょう。
なお、減量したいパートナーには、毎回同じ食事を与えるより、状況に合わせて工夫してあげると、体重コントロールがしやすくなります。
「何を新たに与えるか」に注目するばかりではなく、「どう与えるか」を考えることも、食事のおもしろさであり奥深いところですね!
ペットフーディスト養成講座では、犬と猫の食事について一歩深い知識を学べます。