ペットの食事と仕事 豆知識
犬の飼い主さまのうち、愛犬の食事に「手作りごはん」を少しでも取り入れている人の割合は【19%】。毎食となると【数%】と少ない状況で、ペットフードを主食としている人が圧倒的多数。
ですので、「手作り食の知識は、ペットの仕事では生かす場が少ないのでは…」と思う方が多いかもしれません。また、ペットフード販売に関わっている人なら、「お客様に手作り食をすすめてしまうと、ペットフードが売れなくなるかも」という懸念を抱いているかもしれませんね。
ですが!「手作り食」で身につく知識は、意外と使い道が多いんです。
「犬の手作りごはん」を学ぶことで身につくスキルとは
1)レシピを組み立てるスキル
「手作りごはんの知識」イコール「レシピ集」ではありません。「レシピ集のごはん」は特定の体重・体質を想定して作られており、1頭1頭にあわせて調整する方法を知っていなければ、結局使いづらいからです。つまり、レシピを見なければ作れないという状態は、手作りごはんを学んだとは言えないのです。
手作りごはんの知識が身についた時のゴールとは「自分でレシピをいちから組み立てられる状態」。
【犬と猫の基礎栄養学】の知識をベースに
◎体重に応じたカロリー計算
◎「どの食材を使うか」の選定法
◎カロリーと栄養バランスを満たす食材の「量」の決定法
などの知識が身についていることが、それに該当します。
2)食材別の知識
手づくり食で「どの食材を使うか」を決定するには、
◎各食材にどんな栄養素が含まれるか?
◎各食材の消化・吸収しやすい調理法は?
◎各食材について、一番栄養価や風味が高く、価格も手ごろな「旬」はいつか?
◎犬に与えてもよい食材や特におすすめの食材はどれか?
などの知識を持っておく必要があります。
さらには、そのごはんを食べる犬の体調・体質・好みなどにあわせた食材えらびのスキルがあればなお心強いです。
「犬の手作りごはんの知識」を仕事で活かすには?
ペットの仕事では、こんな風に活かせます。
「手作り食を始めたい方」「フードをトッピングでカスタマイズしたい方」へのアドバイスに
≪活用シーン例≫
・ペットフードを与えている方向けに気になる体質を手作りのトッピングで整えるアドバイス
・愛犬の食物アレルギーでお困りの方へ手づくり食の始め方をアドバイス
・「愛犬がペットフードを食べない」ことでお困りの方へ、手作り食を試していただき「食べる食材、食べない食材」を見つけてもらう
・愛犬に水分補給をさせたい飼い主様へ、手作り食のトッピングで叶えるアドバイス
食材別・カロリー計算の知識をアドバイスに
≪活用シーン例≫
・ペットフードやおやつの販売時にそこに含まれる食材の特徴から商品選びのアドバイスをおこなう
・愛犬の体調や肥満でお悩みの飼い主様へ、今の食事のカロリーや栄養素量を算出し、食事の調整アドバイスを行う
ペットフーディスト養成講座なら、犬と猫の【食事の知識】+【仕事に使える実践力】が身につきます。
【関連記事】
『何を食べるか』の前に『ちゃんと消化・吸収されるか』を考えよう