ペットの食事と仕事 豆知識
ペット関連のお仕事をしているみなさんへ。例えば、飼い主様からこんな質問をもらったら、みなさんはどうしていますか?
□ 病院でもらったフードを食べません。他のものを与えてもいいですか?
□ 愛犬は●●という病気で治療中です。食事で気を付けることはありますか?
苦手なのでうまくかわしたり、うろ覚えの一般論をお伝えしたりしていませんか。
病気が関わる食事の相談に必要な心構えや、知っておきたいことのポイントをご紹介します。
病気の犬猫の食事アドバイスを行う際の鉄則
◆鉄則1
「病気の内容を把握し診断すること」「診断結果をふまえて食事の方針を出すこと」は獣医師のお仕事です。獣医師以外の人が、その領域に立ち入ったり、それと異なる方針を出してはいけません。ですので、例えば「病気かも?という症状があるけど、診察を受けてないパートナー」は、診察を受けて獣医師の指示を得ていただくようにおすすめしましょう。
◆鉄則2
獣医師からの診断とその食事の方針にそって、「その方針に役立つもの」「パートナーの体質に合ったもの」をオーナーと一緒に見つけることをお手伝いをする姿勢でのぞみましょう。オーナー様から、そのアドバイス内容を担当の獣医師に報告・相談していただけるとベストです。
病気に対して食事ができる役割を知っておこう
病気になると、何らかの形で身体の「代謝」に変化が起きます。ただ、病気になっても、食事は生きていくために必要不可欠です。
病気の場合、食事はこんな役割を一部、担うことができます。
◆代謝変化を正常化させる食事
◆これ以上体に負担をかけないようにする食事
◆再発の防止や予防を目的とする食事
病気の犬や猫の食事相談に必要な知識って?
◎獣医師の方針に沿ったアドバイス
◎病気予防や健康の維持・向上に役立つ提案
をするには、
・病気の基礎知識
・療法食の基礎知識
などが必要です。
たとえば、【腎臓病】の犬や猫の食事相談回答に必要な知識はこちら。
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【1】腎臓病の全体像
「腎臓の正しい働き」を知ることで、病気になるとどんな支障・症状が出るのかを知る
【2】腎臓の病気の栄養管理のポイント
・腎臓への負担を減らすために…
・腎臓を長持ちさせるために…
・全身の状態をサポートするために…
それぞれ食事でできることを知る
【3】腎臓病用療法食の特徴
2のポイントをふまえた療法食は、
どんな栄養配合になっているのかを知る
【4】給与方法のポイント
「療法食に切り替える場合も、体調が悪い時期には切替えを無理しない」「脱水に気を付ける」など、この病気ならではの与え方を知る
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病気のパートナーの食事相談の苦手意識を無くして、不安を抱えるオーナー様の気持ちに寄り添えるプロを目指せるといいですね。
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