ペットの食事と仕事 豆知識
みなさんは、「ロジカルシンキング」(論理的思考)について、ご存じでしょうか。
「聞いたことあるけど、私には必要ないわ」
「なんとなく理解してるけど、説明できない」
という方もいらっしゃるのではと思います。
ペットフードや犬や猫のごはんの接客をする上でもとても重要な論理的思考。
本日は、お客様に喜んでいただくための、論理的思考について、解説したいと思います。
論理的思考とは
突然ですが、問題です。
【1】 今日はコートを着ていきなさい!気温が30度を超えるそうよ。
【2】 今日はコートを着ていきなさい!気温が0度を下回るそうよ。
どちらが、納得感がありますか?もちろん【2】ですよね。
これを分解して考えてみます。
・「今日はコートを着ていきなさい」⇒これは、論であり、『主張』です。
・「気温が0度を下回るそうよ」⇒これは、理であり、『理由・根拠』となります。
【1】 の場合、『主張』も『理由・根拠』もありますが、『理由・根拠』の内容がおかしいですよね。
1:主張が存在する
2:論拠が存在する
3:主張と論拠の関係が適切である
これが論理的な考えの基本となります。そして、その結果、納得性が高まります。
この論理的に物事を考える力、
・適切な論拠を持って、主張を導き出す力
・主張に対して、適切な論拠を導き出す力
これが、『論理的思考』です。
犬や猫の食事の接客にも、論理的思考が必要
例えば、パートナー(愛犬愛猫)の肥満に悩むオーナー様(飼い主)が来店されたとします。
オーナー様のニーズは、「パートナーの肥満を解決すること」ですよね。
【お悩み:肥満】 → 【ダイエットフードを提案】
これで痩せてくれればいいのですが、必ずしもそうなるとは限りません。
なぜならパートナーの肥満の原因はさまざまで、
・おやつの与え過ぎ
・給与量が多すぎ
・運動不足
・病気
など、本質的な原因を見つけ出し、それを解決しなければ、痩せていくことがないからです。
一時的にダイエットフードが売れても、痩せていかなければ、そのオーナー様は離れていくでしょう。
では、どうすればいいか?
本質的な原因を見つけ出し、適切な解決策を納得性をもって提案することが大切で、そのために必要なのが、『論理的思考』です。
食事を変えることはオーナー様にとっては大変なこと。納得しなければやってみようと思っていただけません。
論理的思考を身に着けるには
まずは、基本的な論理的思考とは何かを学ぶ必要があります。
論理的思考については、さまざまな書籍やセミナーが多数あります。
まずは、【基本を学ぶ】。その上で、【訓練あるのみ】です。
論理的に考えるときに使う、ツール(ロジックツリー・ピラミッドストラクチャー)があります。それを使って考える癖をつけてみてください。
論理的思考力をつけるには時間と努力がかかりますが、一度会得すると、とても便利なスキルです。ぜひチャレンジしてみてください。
ペットフーディスト養成講座では、犬と猫の食事の接客の基礎をテキストで学べます。また、1年に1度【アドバイス力をアップするための論理的思考力セミナー】を開催しております。