ペットの食事と仕事 豆知識

使わなきゃソン!『ウエットフード』6つの活用メリット

ウェットフード

日本の犬猫オーナーの70%以上が、主食として【ドライフード】を与えています。

ドライフードのメリットは、

◆一定の栄養バランスがとれた食事を与えることができる
◆手軽に与えられる
◆経済的である

などがあげられます。

 

一方、【ウエットフード】を主食として与えている人は、犬では10%に満たないですし、猫でも15%程度です。

その理由として考えられるのは、

◆ドライフードと比較すると高額である
◆ゴミが増える
◆「嗜好品?」「添加物が心配?」など、なんとなくデイリーユースにしづらいイメージ

などがあるかと思います。

 

ただ、このウエットフード、実は凄いパワーを持っています。本日はウエットフードの魅力をご紹介したいと思います。

 

ウエットフードとは

ウエットフードとひとくくりにしておりますが、いくつかのタイプがあります。

◆缶フード
◆レトルトパウチフード
◆冷凍フード

これらが主なもので、最大の特徴は『水分含有量が60~80%である』ということです。
(ドライフードの水分含有量は、10%以下)

また、ウエットフードの中には、1日に必要な栄養素をバランスよく摂取できる「総合栄養食タイプ」と、総合栄養食ではなく、トッピングなどに使用するためのものに分けられます。

 

ウエットフードの活用メリット

1自然な形での水分摂取ができる

ウエットフードという名前の通り、最大の特徴は水分含有量。
食事から自然な形で水分を摂取することは、犬や猫の身体にとって、とても大切なことです。
ドライフードをふやかしたり、ヤギミルクを与えたり、水分補給の方法はさまざまありますが、食事から自然に水分を摂取することで、消化に負担をかけず、カロリーオーバーも気にせず、水分摂取が可能になります。特に、シニア期には、枯渇感(のどが渇いたと感じる感覚)が少なくなり、脱水症状となる危険性が高まるため、食事から摂取させてあげたいですね。

 

2安全性が高い

加熱処理したウエットフード食材は、食材を密封して高温加熱されたものであるため、保存料などを使わずに、長期保存できるのが特長。また、非加熱の食材を冷凍したウエットフードも、低温保存が前提のため、保存料は基本的には必要ありません。

一方、ドライフードは保存のためには酸化防止剤の添加が必ず必要であるため、商品ごとにその安全性を確認する必要があります。
(※ウエットフードでも着色料や発色剤など不要な添加物を使用している場合もあります。必ず原材料は確認して購入しましょう)

 

3美味しい

想像してみてください。『加工度合いが高く、水分が少ない固形物』と、『加工度合いが低く、水分たっぷりの「食材を調理」した食事』を。犬たちにとって、どちらがおいしいかは一目瞭然ですね。だから、「ペットフードの食べムラ・少食」のお悩み解決アイテムにも。

 

4多様な食事を与えられる

最近は、さまざまな食材で作られたウエットフードがたくさん販売されていますね。
ベースのドライフードを変えずに、トッピングとしてウエットフードを利用するだけで、バラエティに富んだ食事を与えることができます。

 

5(オーナーにとって)選ぶ楽しさがある

「手間はかけたくないけど、愛情をかけたい。」
多くのオーナーに、多かれ少なかれこんなニーズはありますよね。

 

「自分の食事もコンビニやスーパーのお惣菜なのに、パートナーに手作りごはんを作ったり、トッピングの食材を探したりなんてとてもできない…。」でも、「パートナーの健康を願っていて、愛情たっぷりのごはんを食べさせてあげたい。」そう思うのがオーナー様ですよね。

 

そんなとき、いろんな種類のウエットフードをストックしてあけば、「今日は何にしようかな」とパートナーと相談しながら選ぶ楽しさが生まれます。また、それは立派な愛情表現の1つだと思います。

 

6非常食にもなる

ウエットフードであるレトルトフードや缶フードは1~2年の賞味期限があり、長期保存が可能です。また、水分を含んでいるため、水が貴重になる災害時におすすめの食事なんです。このフードを普段から与えておくことで、災害時にパートナーにもいつもと同じ食生活をさせてあげることができます。

 

いかがでしたか?ウエットフードの魅力、いろいろありますよね。
パートナーがパクパクと美味しそうにごはんを食べる姿を見るのは、すべてのオーナーにとって、何よりも幸せな時間。ウエットフードは、そんな時間を叶えてくれるアイテムです。

パートナーの健康と幸せな時間のために、ウエットフードを常備してみませんか。

 


ペットフーディスト養成講座では、ペットフードの基礎知識、パッケージの読み方、選び方などを学べます。ペット関連のお仕事をしている方は、オーナーさまへのアドバイスに自信がつきます。

豆知識へ戻る