ペットの食事と仕事 豆知識
季節の変わり目で体調を崩すパートナー(愛犬愛猫)は多いのではないでしょうか。
そんな犬や猫の体調不良の症状でも多いのが、「嘔吐」と「吐出」です。
食べたものが逆流して、口から吐き出される症状は、目の前でその姿を見ると心配になりますよね。ただ、その原因を知ることで、対処法も見えてきます。まずは、今の症状が「嘔吐」なのか「吐出」なのかを理解しましょう。
嘔吐とは
口から取り入れた食べ物などが、胃や小腸上部から逆流して吐き出されるのが「嘔吐」です。これは、危険物質などを体外にできるだけ速やかに排泄しようという体の自己防衛反応でもあるため、単発で生じるときは正常な反応であることが多い一方で、頻度が多かったり、繰り返し生じたりする場合は異常です。
また、胃や十二指腸の上部へすでに移動した食塊が逆流し、腹筋に強制的な収縮が起こるため、体力を消耗します。
吐出とは
「吐出」は、食塊が胃に入らずに食道から逆流し口から吐き出されることです。吐き出されたものは、未消化な状態で粘液を伴うのが一般的です。気管に食べ物が入りそうになりむせる、咳で刺激されるなど、何かのきっかけで吐出することもありますが、一般的には犬や猫にみられる正常な反応で、吐出物を再び食べる行動もみられます。
一方で、頻繁に生じる、呑み込みがうまくできない、体重が増えないなどの他の症状を伴う場合は異常です。
嘔吐と吐出の違い
このように、嘔吐と吐出ではさまざまな違いがありますが、どちらも単発で起こる場合は、食事の見直しなどで改善します。ただ、頻度高く繰り返す場合は、何らかの病気が関与している場合があります。自己判断せず、動物病院に行き獣医師に診断してもらいましょう。
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