ペットの食事と仕事 豆知識
ペットフードを選ぶ時のポイントはいくつかありますが、皆さんが一番重要視していることは何ですか?
私は10年以上、ペットフード選びに悩んでいるオーナーの方々の相談にのってきた経歴がありますが、常に意識していたことは「個体差を考慮する」ことです。
個体に適した食事であれば、パートナーは快活で目に輝きがあり、皮膚も健康で、被毛にもツヤが出てきます。また彼らの食性に適した消化吸収に優れたものであれば、その糞便は 適度な硬さで量も少なくなります。
犬が大好き、猫が大好きという方ほど、「〇〇ちゃんに合ったフードを見つけたい」と思うのは自然なことですが、何を基準に合う、合わないを見ていけば良いかまでは、ご存ではない方が多いようです。
それでは個体差を考慮するときのポイントをペットフーディストのテキストから2つだけ、今日は簡単に紹介します。
ポイント1:嗜好性
嗜好は個体の好みだけと思われがちですが、フードのニオイ、味、食感、温度、そしてオーナーの気持ちも影響すると考えられています。
オーナーが「あまりおいしそうじゃないな~」とか、「気に入らなかったらどうしよう」などネガティブな感情を持っていると、パートナーが食べたがらない場合があります。
もちろん病気や体調によって、嗜好性が変化することもありますので、普段と様子が違う場合は、病院に連れていく必要があります。
ポイント2:ライフステージ、ライフスタイル
成長期、維持期、中高齢期、高齢期などの ライフステージ、家での過ごし方、散歩や運動量、睡眠時間、ダイエットが必要かどうかなどを考慮し、ペットフードメーカーやフードの種類を選択します。
またどこの国のメーカーか、どんなコンセプトで作られた商品かもチェック。
海外は大型犬が多かったり、運動量が多かったりと、日本で暮らす多くの犬とはライフスタイルが異なる場合が多々あります。
レシピの内容も注目したいところですが、メーカーが提示している給与量にも注目。
世界共通のものなのか、日本用に計算されたものなのかなども合わせて確認すると、個体差に合った給与量も見つけやすくなるので、おすすめです。
今回紹介した2つ以外にもドライフードの粒の大きさと形、パートナーの体質なども考慮して「〇〇ちゃんに合いそうなフード」がオーナーの方と一緒に、楽しく選んでいけたらいいですね。
ペットフーディスト養成講座では、「ペットフード」について種類別特徴・パッケージ表示の見方・選び方・給与方法・ペットフード安全法などについて詳しく学べます。