修了生の声
日本動物医療センター
藤井千晶さん【1期生】
職業/トリマー
受講のきっかけは、飼い主様からの「食事」の質問の嵐
私は今、日本動物医療センターに併設する「ウェルネスサロンcocoe」のスタッフとして、入社して2年、トリミング業務を中心に行っています。加えて、「健康で美しく」というウェルネスの観点から施術前に皮膚のモニタリングを行い、その時の皮膚の状態にあったシャンプーの提案をしています。よりよい提案ができるように、皮膚科専門獣医師からセミナーを受け「美容皮膚科」の勉強をしています。
また、月に2日、猫ちゃんだけ集まる「ニャンダフルデー」があり、専門学校の猫トリミングコースを卒業した経験を活かして、猫に優しい施術を行っています。
トリミング中にしこりや皮膚の異常を発見した場合は、獣医師と連携することで、病気の早期発見に努めております。
そんな仕事の中で、ご家族様からよく「食事」についての質問や相談をいただきます。
例えば、「与えているご飯に飽きて、食べなくなってしまった」、「普段のご飯に何かトッピングをしてあげたいが、どんなものが良いか」「なかなか体重が減らないが、どうすればよいか」などとても身近な疑問ばかりです。
学生時代に多少勉強してはいたのですが、そんなご家族様の相談にしっかりと自信もってお答えすることができず、やきもきする毎日でした。
ご家族様の悩みに対して私も力になりたいと思っていた時に、副院長からペットフーディストという資格を紹介して頂き、是非受講したいと志願させて頂きました。
食事の知識で、動物に寄り添えるサポートを
今後は、 「美しく健康に」という「ウェルネスサロンcocoe」のコンセプトのもとに、ペットフーディストで学んだことを活かし、動物に寄り添ったサポートをしていきたいと思っています。
トリマーとして提供できる「見た目の美しさ」だけでなく、栄養面からもアプローチしていき、ご家族様に「食事のことなら藤井さんに相談したい」と頼ってもらえるようなスタッフになれたら嬉しいです。
最後に、藤井さんが勤務されている、日本動物医療センターの副院長・冨田夏子先生に、「ペットの食事の専門家が病院にいること」の意義や必要性などをお伺いしました。
動物病院に必要とされる「食事の専門家」
「食」は生きていくための基本だと考えています。
従来の動物病院は「病気の動物を診断・治療する場所」という認識のもと、具合が悪くなって初めて出向く場所でありました。
既に病気になった動物のご家族様を前に「療法食」の説明をするだけでなく、未病の時期から「美しく健康で居続ける」ためのアドバイスができればと日々熱い想いがあり、今回ペットフーディストの受講に至りました。
加えて、昨今飼い主様の「食」に対する意識も格段に上がってきているのを感じます。
様々な情報が溢れている中で、飼い主様が正しい知識を持ち「食事を考える力」を養うパートナーが必要です。
フードに正解はなく、薬の様にすぐに結果が出るものではありません。
だからこそ「ペットフーディスト」の資格を取得したスタッフを通じて、飼い主様と「食」を通じたコミニケーションを長期的に継続し、生涯にわたる「健康」のサポートができたらと思います。
動物の「ウェルネス」を身近なものに。
私たちはご家族様と「美しく健康でいられる喜び」を共有していきたいと考えています。
資格を取得したスタッフへのメッセージ~日々の悩みを気軽に相談できるアドバイザーに~
当院で「ペットフーディスト」の資格を取得したスタッフは、トリミングを主な業務としています。
トリミングは病院と異なり、定期的に健康な子が病院に足を運ぶ貴重な機会を提供しています。そのため、当院では「トリマー」ではなく「ウェルネススタッフ」と呼び、栄養や皮膚のコンディション、日々の相談まで身近に相談できるアドバイザーとして活躍できるよう、忙しい毎日ではありますがスキルアップの努力を継続してくれています。
動物もその子によって好き嫌い、太りやすい、アレルギーなど身体的にも性格的にも個性があります。 その個性に寄り添い、信頼できるパートナーとして動物とそのご家族様の幸せをサポートしてもらいたいと思っています。
<お話を伺った日本動物医療センター>
日本動物医療センターグループ本院は「想いをもって常に安心を提供する」を理念として、「通常の診察や手術、24時間の救急診療・夜間救急に対応するメディカルケアセンター」「予防医療・健康維持やトリミングなど美容全般に対応するウェルネスサロンcocoe」「保護犬・保護猫活動のサポートを行うシェルタークリニック」の機能を備えております。
主役である動物とご家族様の絆を守るために、生涯のパートナーとして全力でサポート致します。
日本動物医療センター(http://jamc.co.jp/)